オレの青春。 太田潤宏、JETを生きる。
PWCの再発展に・・・
琵琶湖はヤンマーマリーナにジェットに狂った人生をおくる、超元気印のオヤジがいる。太田潤宏、1940年生まれ。
ジェットを楽しむライダーの中でこの人物を知らないものはいないだろう。
そもそも太田氏がジェットと出会ったのは、カワサキ重工が世界で初めてジェットを創った1973年、それまでの自動車整備検査員から一転、海の世界へ。
その後琵琶湖蓬莱マリーナで「マリンサービス・太田技工」を立ち上げてしまった。それが1975年のこと。

当然のようにチューンナップやレース活動。ライダーとしても活動し続けた。その戦歴のひとつには1986年のグアム・ココス島の世界選手権3位入賞があり、その証は今もオフィスに飾られている。

1978年には「ヤンマーマリーナに本拠地を移し、その後、後継者を育てるため、「日本ジェットスキー協会、副会長」と「琵琶湖ジェットスポーツクラブ」を主宰、現在はヤンマーマリーナでPWC・の管理と販売・修理業の他、現役ライダーとしても活躍している。

「最近は、もうヘルメット被ってギンギンで走るより、ゆっくり、ゆっくり、楽しく走るのがエエですなぁ〜」
と、云いつつも、このシードゥ3Dを艇庫から自ら引っ張り出すと、ポーンとレスキューボートに飛び乗り、自らブイを数個打ち付け、数分でコースをつくりだした。

そして満面の笑顔で3Dと共にリフトに乗り、颯爽と琵琶湖に飛び出していった。この日は6月と云うのに完全な真夏日、ただ立って見ているだけでも、汗が噴き出してくるというのに・・・。

さて、この太田氏、若い衆に混ざって、自ら作り上げたコースを、まさに水を得た魚のように、年齢差など全く感じさせない、パワーのある走りを披露してくれた。
最初はVERT MODEと呼ばれるスタンディング、次にMOTO MODEと呼ばれるシッティングスタイル。走りやスタイルは従来のジェットと変わることはない。
「どうです、エエでしょ・・・これオモシロイですョ」と、筆者にも試乗を勧められたが、あいにく心の準備がなく遠慮させてもらったが、次回これだったら・・・・・・と食指が動いたのは事実である。

人は、年令を重ねると、老いてくるのではなく技術や知識や経験が積み重なりそれが大樹のようになり、森の木々たちを見守る。太田氏はそれを感じさせてしまう一人だ。
まして、現役ライダーとして琵琶湖をメインに活動し、レースからクルージングと若い衆を引き連れ、毎日を楽しんでいる。

琵琶湖に行ったついでに、時間があると、ヤンマーマリーナのジェット艇庫を訪れ、太田氏の話を聞かせてもらうが、毎回話題も異なり楽しく聞かせてもらっている。このたびは3Dの話題で持ちきりだったが・・・

ジェットは若者層のスポーツと決めつけてしまってはいないだろうか、筆者も以前は「JS550」を少々かじったことがあったが、散歩感覚でちょいと乗って、ビューンと走り回る。
10分も走ると、目も開けられないほどずぶ濡れになり、筋肉がパンパンになり、実際クタクタになってしまうが、それがまた爽快でたまらない。琵琶湖だったら北湖の端まで、大阪湾だったら淡路島など、時には仲間でロングクルージングにも出かけられるなど、楽しい乗り物なのだ。まさに水上のバイク。
ボートフィッシングだって、ヨットだって、ウェイクボードだって同じだ。これからは、人のためより自分自身のために楽しめば良い。

ちょっと昔話になるが、岡山県のサーキットをベースにツーリングカーを操る60才を超えるドライバーがいた。
ドライバーといえば20才代が当然。しかし、その60を超えるのドライバー必ずトップを走るのだ。血気盛んな若いドライバーがこの60才にいつまでも勝つことができなかった。
太田氏を見ていると、いつもその60才のレーシングドライバーのことを思い出してしまう。
今、そんな太田氏は「環境保護を念頭に置いた上で、水上の関係者との共生を考え、健全なPWCの再発展に寄与したい。」と願っている。
そう再度の発展を実現させようとしているのだ。

シードゥ3D
この3Dベース・パッケージは今年SeaDooから発売となった、ちょっとおもしろいジェットで、スタンディング、シッティングとベンチ型シートと大きく分けて3通りの乗り方が出来る優れもの。
その方法は、ハンドルバーに隠された、ステッキ状のシート(モト・シート)をデッキにセットするだけでOK。この作業はほんの数十秒で完成、海上(湖上)でも容易にセットできる。
また、従来のスタンディングと比較して、全長272cm、幅112cmとふたまわり以上大きく、海上(湖上)でも安定して停泊が可能。
エンジンはロータックス2ストロークで一人乗り、その他オプションを選べば、さらに違った楽しみ方が可能になる。価格は100万円を切っている。


●ヤンマーマリーナ内大田技工 090-1905-7588 E-mail jjsbaota@iris.eonet.ne.jp