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ベイエリアの殆どは、コンクリートの岸壁で出来ています。岸壁のヘチに着くシーバスも活性(食い気)のある時は、水面近く迄浮上し、盛んに餌を捕食する為、ミノーへの反応も鋭く釣り易い状態となりますが、一旦活性が落ちると岸壁に着くシーバスは壁にタイトに付いてしまい遊泳層も一段と深くなってしまいます。
ここで普通ならば、今日は「食い気がないからヤメた」となるのですが、実は岸壁の深場にタイトに付いてしまっている低活性のシーバスをも食い付かせる裏ワザがあるのです。しかし、ゲーム性の面から言うと、少し面白味に欠けるかもしれません。
キャストと言う行為が無い分だけ、中にはルアーマンのする事ではない?と言う人もいるかも知れません。けれども狙って釣る基本的理念から言うと、決してゲーム性がないとは言えません。考えられる要因は幾つかありますが、先ず一番の要因はしばらくベイトフィッシュの群に遭遇していないと言う事が考えられます。岸壁に沿って回遊してくるはずのベイトフィッシュがいないと一時的に食性が他の物(仔イカや甲殻類)へと変わってしまったりします。逆に、ベイトフィッシュが通ると一勢にベイト(小魚)に対する反応が鋭くなり、食い気が上がる訳です。もう一つは、太陽光線の強さや角度が考えられます。
基本的には、シーバスは光を好みません。その為、太陽光線が水中に入り込むと自然と遊泳層が深くなり、活性も下がるのです。又、水の濁り具合などにも関係があります。濁りのある時は、水中に入り込む太陽光線の量が制限される為日中でも意外と表層近くにいる場合があります。これは、太陽光線の角度によって影(シェード)が出来る部分でも同じ事が言えます。要は、低活性時のシーバスは深い層であまり動き回らず、しかも壁に対してタイトに付いていると考える事です。
次に、この様な状況にあるシーバスの捕食状態(フィーディングモード)を知っておく事です。一般に、シーバスは自分の目より上にある物に興味を示し、逆に自分の目より下にある物には反応が鈍いと言われています。これは、シーバスの感覚器から見ても言える事ですが、岸壁からジグを落とし込む場合、当然落ちてくるジグにも興味を示します。その為、フォール中のバイトもよくある事で知らない内に食ってたなんて事も多々あります。となると、岸壁に沿って落とし込むジグの形状やフックシステム、それに最後には落し方にかかってくる訳です。岸壁に沿って落とし込むジグは、基本的にはあまりスライドしないタイプがいい様です。スライドするタイプはフォールの際に岸壁に擦れたり、ヘチから遠ざかってしまったりします。従って、落とし込みに使うジグの形状はスリムでとちらかと言うとミノータイプに近いシルエットのものが良いと言う事になります。次に、フォール中のバイトを確実にフックアップさせるフックを装着していなければなりません。
ボートからのバーチカルジギングで、よく使われるメタルジグは、リアにトレブルフック又はシングルフックを装着し、最近ではフロントアイにアシストフックを取り付けて使うのが主流となっています。しかし、このタイプのジグだとフォール中のバイトには適していません。まして、シーバスだとなおさらの事で、たとえフックアップしてもバラす確率がかなり高いと思われます。それでは、どの様なジグにどの様なフックを付ければ?と言う事になりますが、先ずフォール中にバイトする時には必ずリアの方から吸い込む事が多く、青物とは少し違っています。特にシーバスは吸引力でもって餌を捕えるタイプの魚で、噛んでから殺して呑み込むタチウオ等とはかなり違います。従って、通常よく使われているトレブルフックではバイト事に口に入りにくく、又、浅い部分にしか刺さらない為バラす原因となります。
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